こんばんわ、メタル大好きHirokichiです😊
今回は、1980年にリリースされたIRON MAIDENのデビューアルバム「IRON MAIDEN」についてレビューしていきます。このアルバムは、英国チャート4位を記録し、ヘヴィメタル史に深く刻印された血湧き肉躍る伝説の超名盤です。スタジオ一発録りかと思わせる荒削りで生々しい音質と、相反する緻密な曲展開とテクニカルな演奏が衝撃的なNWOBHMの最高傑作です。
NWOBHMとは、New Wave Of British Heavy Metalの略で、1970年代後半から1980年代前半にかけて英国で起こったヘヴィメタルの新しい潮流を指します。このムーブメントは、パンク・ロックの影響を受けたスピード感とアグレッシブさ、プログレッシブ・ロックの影響を受けた複雑さとメロディアスさを兼ね備えた新世代のヘヴィメタル・バンドが登場したことで特徴づけられます。
IRON MAIDENは、このムーブメントの代表格であり、牽引役となったバンドです。彼らは、1975年にスティーブ・ハリス(ベース)を中心に結成されましたが、デビューまでに何度もメンバー・チェンジを繰り返しました。デビュー時のメンバーは、ポール・ディアノ(ヴォーカル)、デイブ・マーレイ(ギター)、デニス・ストラットン(ギター)、クライブ・バー(ドラム)でした。
このアルバムに収録されている8曲は、どれも素晴らしい出来ですが、特におすすめしたい曲を紹介していきます。
Prowler :アルバムのオープニングを飾る曲で、IRON MAIDENの代表曲の一つです。ギターのリフが印象的で、ポール・ディアノのハスキーな声が魅力的です。歌詞は夜道を徘徊するストーカーの視点から描かれています。
Running Free :先行シングルとしてリリースされた曲で、英国チャート34位を記録しました。この曲は、IRON MAIDENのライブでは定番の曲であり、観客と一体となって歌われます。歌詞は16歳で家出した少年の自由奔放な生活を描いています。
Phantom Of The Opera :7分を超える大作で、アルバム中最も複雑かつ緻密な曲展開を見せる曲です。この曲は、ギターとベースのハーモニーが素晴らしく、スティーブ・ハリスのベースはギターと同じメロディを弾くことで印象的なサウンドを作り出しています。歌詞は、ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」にインスパイアされたもので、恋に狂った怪人と美しい歌手の悲劇的な物語を描いています。
Transylvania :インストゥルメンタル曲で、IRON MAIDENのインスト曲の中でも最も有名なものです。この曲は、ギターとベースのハーモニーが際立っており、スピード感とメロディアスさが見事に調和しています。曲名は、ドラキュラ伯爵が住んでいたとされるルーマニアの地名から取られています。
Iron Maiden :アルバムのラストを飾る曲で、IRON MAIDENの代表曲の一つです。この曲は、IRON MAIDENのライブでは必ず演奏される曲であり、観客と一体となって歌われます。歌詞は、鋼鉄処女という拷問器具に閉じ込められる恐怖を描いています。
以上が、IRON MAIDENのデビューアルバム「IRON MAIDEN」についてのレビューでした。このアルバムは、NWOBHMムーブメントの代表作であり、ヘヴィメタル史上最高傑作の一つです。荒削りで生々しい音と緻密な曲展開とテクニカルな演奏が衝撃的なアルバムをぜひ一度聴いてみてください。
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